今回の内容
今回は、お薬手帳・母子手帳ケースの実際の作成方法を
紹介します。
必要な道具などは、前回紹介していますので
合わせて読んでください。
![しょ〜ちゃん](http://country-hobby.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/man.png)
今回は、お薬手帳・母子手帳ケースを
実際に作っていくね!
![あっちゃん](http://country-hobby.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/woman.png)
友達にプレゼントしようかな!?
![しょ〜ちゃん](http://country-hobby.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/man.png)
喜ぶと思うよ!
さっそく作っていこう!!
オリジナルレザー お薬手帳・母子手帳ケース 作成手順
ここでは、作成手順の大まかな流れを紹介して
次の項目で詳しい説明や注意点を紹介します。
- 革の荒立ち
荒立ちとは大まかに革を
裁断することです。 - 床面の処理
- 本立ち
革を型紙通りに裁断します。 - コバの処理(一部分)
- 内装パーツの張り合わせ・縫う
- 外装パーツとの張り合わせ
- コバの処理
オリジナルレザー お薬手帳・母子手帳ケース 作成手順 詳細
ここからは各項目詳しく作成手順を紹介します。
途中に注意点等もあります。
革の荒立ち
革の荒立ちをします。
荒立ちは型紙通りに裁断せず、
型紙より大きめに裁断をします。
大きめに裁断するのは
2つの要素があります。
- 本立ちする際に裁断をしやすくする
- 革の伸びるのを防止する
1については、大きな革などであれば
裁断をするもの一苦労です。
その為大まかに裁断をしておけば、
本立ちする際に綺麗に裁断することが
できます。
2は次項の”床面の処理”と内容がかぶるので次で詳しく説明します。
床面の処理
床面の処理は、
トコノールを使用して行います。
床面にトコノールを塗り、半乾きの状態で
ガラスいたでこすります。
この時にトコノールを銀面に
つけないようにしてください。
シミになる可能性があります。
また、先ほど荒立ちの際に革が伸びるとあったと思いますがトコノールを塗って
ガラス板でこする際に革が伸びてしまって
型紙通りの大きさにならない時が
あります。
床面を処理してから本立ちするようにしてください。
![](https://country-hobby.com/wp-content/uploads/2022/11/f4beb8a4fafdc580d22ba764a8df8619.png)
本立ち
床面をトコノールで磨いた後で
型紙通りに裁断をします。
下の画像が外装のパーツになります。
![](https://country-hobby.com/wp-content/uploads/2022/11/8a0ae592528895172a0efaaecee33464.png)
下の画像が内装パーツになります。
![](https://country-hobby.com/wp-content/uploads/2022/11/91b3ee8cddd5c8c6c0d8fdde0d68bb42.png)
![](https://country-hobby.com/wp-content/uploads/2022/11/9e32ec8c1e1c1c975b403c256ce8f47a.png)
ここでは、外装・内装ともに寸法通りに
裁断をしています。
少し大きめに裁断をして、張り合わせした後に一気に裁断することで
コバがきれいに仕上がります。
コバの処理(一部分)
パーツを張り合わせした後に、
コバ磨きが出来ない場所、
もしくはコバ磨きがしづらい場所は先にコバ磨きをします。
下の画像の赤線部分になります。
![](https://country-hobby.com/wp-content/uploads/2022/11/2834cf47e78469b5a2c9f2a53df9ade5.png)
このパーツはカードの出し入れをするパーツになっています。
コバ磨きとヘリ落としをしっかりとするようにしてください。
ここでポイント
必要な道具の中にはありませんが、捻を入れてもかっこよくなります。
内装パーツの張り合わせ・縫う
赤線のコバ磨きが完了したら
内側に貼る革と先ほどコバ磨きした革を貼り合わせていきます。
まず”T”の形の革にボンドを付けます。
コバギリギリにボンドを付けてしまうと
ボンド層が見えることがあるので
2mm~3mmあけて塗るようにしてください。
![](https://country-hobby.com/wp-content/uploads/2022/11/19ea32c62209e89ae407d8b9d87c4845.png)
ボンドが塗れたら、内装パーツの大きな革に貼り付けます。
ゴムのりを使う場合は、乾いてから貼るようにしてください。
![](https://country-hobby.com/wp-content/uploads/2022/11/9a8d4be140e97821e5e14e7b8595dbc8.png)
ディバイダーで線を引きます。
下の画像の赤線の部分になります。
幅は2~3mmです。
![](https://country-hobby.com/wp-content/uploads/2022/11/6f6bd487784960c975b87ba2ccc97a0a.png)
菱目打ちで縫い穴をあけます。
![](https://country-hobby.com/wp-content/uploads/2022/11/120506fa3edf5a4b13e16e1553aa0ace-1.png)
菱目打ちで縫い穴をあけることが出来たら
平縫いで縫っていきます。
平縫いの方法がかわらない場合は”ここ”をクリックしてください。
![](https://country-hobby.com/wp-content/uploads/2022/11/34e3780629f734a421a1c428e6507582.png)
次に緑のパーツにボンドを塗ります。
![](https://country-hobby.com/wp-content/uploads/2022/11/168aef3f52c4694183afcae66d2642de.png)
ボンドが塗れたら、張り合わせをします。
ゴムのりをつかう場合は、乾いてから張り合わせをしてください。
![](https://country-hobby.com/wp-content/uploads/2022/11/d0d8381ea255fcd8f131463ddd750f3c.png)
張り合わせすることが出来たら
ディバイダーで線を引きます。
![](https://country-hobby.com/wp-content/uploads/2022/11/1b870a734b7fbf7faba0367e47971d62.png)
ディバイダーで線が引けたら、菱目打ちを使って
縫い穴をあけます。
![](https://country-hobby.com/wp-content/uploads/2022/11/d2d3740a827aa265aaf62245508f66ce.png)
縫い穴をあけることができたら
平縫いで縫っていきます。
![](https://country-hobby.com/wp-content/uploads/2022/11/b1ce64ab49002ea4b0f31d9a047088fe-1.png)
ここでワンポイントです。
ここで平縫いをするときに下まで縫わないようにしましょう。
下まで縫ってしまうと、外周を縫うときに糸同士があたってしまいます。
下の画像の赤丸部分になります。
![](https://country-hobby.com/wp-content/uploads/2022/11/00df1fd359bb36c9fc1fac221f719eb3.png)
赤線の部分のコバを整えます。
![](https://country-hobby.com/wp-content/uploads/2022/11/1abb2724f215b97488cd2071c88b5946.png)
外装パーツとの張り合わせ・縫う
内装のパーツの張り合わせが終わったら
外装と内装パーツの張り合わせをします。
まず、内装パーツにボンドを付けます。
![](https://country-hobby.com/wp-content/uploads/2022/11/ced96745753b959dc2c0d22224e73dbe.png)
ボンドを塗ることが出来たら、外装パーツと内装パーツを張り合わせます。
![](https://country-hobby.com/wp-content/uploads/2022/11/c39789985788a785956317c604457650.png)
張り合わせをした後にはみ出ている部分がある場合は
カットします。
![](https://country-hobby.com/wp-content/uploads/2022/11/c6b6a20a1d8bb616592edf54ad1ae5d7-1024x557.png)
カットしてコバを少し整えたら
ディバイダーで線を引きます。
下の画像の赤線部分になります。
コバから2~3mmの幅です。
![](https://country-hobby.com/wp-content/uploads/2022/11/b7d9d2b3f41b4d2c094d48192c68a393.png)
ディバイダーで線をひいたら
菱目打ちを使って縫い穴をあけていきます。
下の画像では途中までしか縫い穴をあけてませんが
一周縫い穴をあけてください。
![](https://country-hobby.com/wp-content/uploads/2022/11/ed663178da5d461a993d987794526de4.png)
縫い穴をあけることができたら、平縫いで縫っていきます。
黒い線が平縫い後になります。
![](https://country-hobby.com/wp-content/uploads/2022/11/061098b89182fe1137cb0a8bddb3acca.png)
下の画像が平縫い後の内装になります。
![](https://country-hobby.com/wp-content/uploads/2022/11/540b233ec65eeaa64d7784b780d5c858.png)
コバの処理
・平縫いすることが出来たら、
外周のコバを整えていきます。
![](https://country-hobby.com/wp-content/uploads/2022/11/2859cd9399e74d98c9b3d4883f92e4e9.png)
これから紹介する方法は、僕自身がしているコバ磨きになります。
- コバに水を付ける
この時につけすぎないようにしてください。 - 紙やすりの100番もしくは200番で削る
- ヘリ落としで角をとる
- トコノールを塗って磨く
この時に力を入れすぎないようにしてください。 - 紙やすりの500番台を使用して削る
- トコノールを塗って磨く
- 紙やすり800番台を使用して削る
- トコノールを塗って磨く
- 紙やすり1000番台を使用して削る
- トコノールを塗って磨く
納得がいくまで繰り返し行って下さい。
コバ磨きが終わったら、完成になります。
![](https://country-hobby.com/wp-content/uploads/2022/11/bbfbb46e7ac9c7fa6a751d9595c7a4d9.png)
まとめ
今回は、お薬手帳・母子手帳ケースの作成手順を紹介しました。
子供の為に作成したり、友人の出産祝いで作成したりしてみてはいかがですか?
きっと喜びますよ!!
分からない点などあればコメント頂ければ、僕のわかる範囲で
返信させて頂きます。
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