レザークラフトを始めると
作るのがとても楽しくていろいろと
制作してしまいます。
でも最初は何をどうしたらいいか
わからなかったり、道具の使い方なども
わからないことだらけです。
上手な人の作品を見ると
コバが綺麗に仕上がっていて
とても羨ましく思い、
「どうしたら綺麗なコバにできるのかな?」
「どうしたらコバ処理が上達するかな?」
などいろいろ考えると思います。
僕自身が実際にそうでした。
ここでは、僕自身が使っている
コバ磨きの道具を紹介します。
スリッカー・布・帆布でのコバの
仕上がりの違いも紹介します。
![](http://image.moshimo.com/af-img/1774/000000032253.png)
おすすめのコバ磨き道具
おすすめのコバ磨き道具は
”帆布(はんぷ)”です。
帆布とは綿や麻の生地になり、
文字のとおり昔は船の帆(ほ)で
使わっていた丈夫な布です。
身近な所で言えば、”靴”や”バック”など
多くの場面で使われているので
一度は目にしたことがあると思います。
コバ磨き比較内容
今回は、”スリッカー””布””帆布”での
コバ磨きの違いを同じ革を使いながら
説明します。
内容としては、全部で3部構成になっており
- トコノール
スリッカー・布・帆布の違い - トコノール・染色
スリッカー・布・帆布の違い - トコノール・染色・コバワックス
スリッカー・布・帆布の違い
この3つの条件でそれぞれ説明します。
比較前提条件
コバ磨き(スリッカー・布・帆布)の違いを
比較するための前提条件です。
- ヌメ革の銀面を染色した革と使う
- 2枚張り合わせ
- 事前に前処理として、紙やすりの
100番から500番で仕上げている - 比較のときは紙やすり1000番を使う
- 磨きは往復100回とする
- 紙やすりは一方方向に10回する
コバ磨き比較 スリッカー・布・帆布
今回は、第3部の染色後にトコノールと
コバ磨き道具(スリッカー・布・帆布)を
使ってコバを磨きます。
その後に、コバワックスを塗って
コバ磨き道具(スリッカー・布・帆布)で
磨いていきます。
下の画像が張り合わせをして
なにもしていないコバです。
![](https://country-hobby.com/wp-content/uploads/2023/01/8b885b020df263083e4d8f27a1633ef9.jpg)
コバ染色後、トコノールとスリッカーでコバワックス仕上げ
コバを染色後にトコノールと
スリッカーを使って仕上げていきます。
仕上げたコバの上からコバワックスを塗って
スリッカーで往復100回磨いた
コバが下の画像になります。
![](https://country-hobby.com/wp-content/uploads/2023/01/6e4cfd5488887d79aaf8ce9c7e3af0e4.jpg)
紙やすり1000番を使って
コバを整えてからコバワックスを
塗ってスリッカーで往復100回磨いた
コバが下の画像になります。
![](https://country-hobby.com/wp-content/uploads/2023/01/433b1d62a6725484692be271b6b9aa88.jpg)
1回目と2回目では、光沢が全然違います。
表面はまだでこぼこしている感じです。
コバ染色後、トコノールと布でコバワックス仕上げ
次は染色後に布(Tシャツの切れ端)で
整えてから、コバワックスで磨きます。
コバワックスを塗ってから、
布で往復100回磨いたのが
下の画像になります。
![](https://country-hobby.com/wp-content/uploads/2023/01/5b2984447ec069897fad8a2264ca8d22.jpg)
まだまだ表面は凸凹していますが
全体的にシックな感じです。
一度紙やすりでととのえてから
もう一度コバワックスを塗って
布で往復100磨きます。
磨いた画像が下の画像になります。
![](https://country-hobby.com/wp-content/uploads/2023/01/26f5d0f76d952b9701d766fb5dc0e3df.jpg)
1回目よりは光沢が出てきました。
全体的にコバも整ってきています。
コバ染色後、トコノールと帆布でコバワックス仕上げ
帆布も同様に染色後に、
帆布でコバを整えてコバワックスを塗って、往復100回磨きます。
100回磨いたのが下の画像になります。
![](https://country-hobby.com/wp-content/uploads/2023/01/b91308988de03e4c3c6d7e2c80f44f16.jpg)
スリッカー・布に比べると光沢が違います。
触った感じも少しでこぼこしていますが
スリッカー・布に比べると
きれいに整っています。
紙やすりで一度整えて
2回目のコバワックスを塗って
帆布で磨いていきます。
先ほどと同じように往復100回磨いたのが
下の画像になります。
![](https://country-hobby.com/wp-content/uploads/2023/01/fd86e84488bc0e7f9c93920bccbd384c.jpg)
スリッカー・布の時と光のあて具合は
変えていません。
光沢とコバのととのいかたが
全然違います。
染色後、コバワックススリッカー・布・帆布比較
今回も同じ条件で
コバ磨きの道具(スリッカー・布・帆布)を
使ってコバを磨きました。
左から
・スリッカー
・布
・帆布
になります。
ここでは光をあてていません。
![](https://country-hobby.com/wp-content/uploads/2023/01/83ef9be6e36a06fd6dd4dcbb7fce8299.png)
同じ往復100回磨いた時に
帆布が一番きれいにコバを
整えることが出来ました。
まとめ
今回は、染色後にコバワックスを使って
コバを磨いていきました。
とことんすれば最終的に
綺麗なコバが出来上がりますが、
少ない時間できれいに仕上げるには”帆布”が
一番綺麗で光沢が出ました。
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