レザークラフト楽しんでいますか?
レザー漉いていますか?
レザークラフトを始めてしばらくすると
聞こえてくる言葉があります。
それは”漉く(すく)”です。
この漉くはレザー(革)を加工する上で
とても大切な技術のひとつになります。
レザークラフトを始めたばっかりの方は
このような疑問が浮かぶと思います。
- なんのためにするの?
- 失敗しそう
- 難しそう
などいろいろな感情が入ってしまい
躊躇してしまうと思います。
私自身も最初レザー(革)を
漉くということに
失敗しそうで躊躇していました。
今回は、レザー(革)を漉くことの
基本的なことから、
漉くことのメリットと
デメリットを紹介し、
漉くときのポイントも解説していきます。
あくまでも私個人が感じることになって
おりますので1つの考えとして
参考にしてみてください。
レザーを漉くとは!?
レザー(革)を漉く(すく)とは、
レザー(革)の厚みを部分的に
好きな薄さにすることができます。
作品によって漉く理由は様々ですが、
いろいろな場面で使うことができます。
- パーツを何枚も重ねると
厚くなりすぎてしまう
コバを薄くできる - 縫いやすくなる
- へり返しがしやすくなる
- 見た目がすっきりとした
作品を作ることができる
このように様々な場面でレザー(革)を
漉くことで作品の幅が広がってきます。
漉くための道具
レザー(革)を漉くためには、
道具が必要になります。
大きく分けて3つ道具の種類があります。
・革包丁
・漉き機
・手漉き器
これ以外にもカッターナイフなどで
漉く方もいます。
私自身は手漉き器を使って
レザー(革)を漉いています。
漉くメリットとデメリット
ここからは私自身が考える、
レザー(革)を漉くことの
メリットとデメリットを
紹介します。
今回紹介する内容以外にも様々な
メリットとデメリットがあります。
メリット① 仕上がりがすっきり
何枚のもレザー(革)を
重ねなければならい作品で、
コバ(裁断面)が厚くなってしまうと
機能的にも使いづらかったり、
見た目が悪くなることがあります。
レザー(革)を漉くことで
見た目がすっきりな作品に
仕上がるようになります。
特に財布のカード入れの部分などは
一枚一枚のレザー(革)が厚すぎると
カードの出し入れがしづらくなります。
メリット② 縫いやすくなる
分厚いレザー(革)だと縫うのが
とても大変です。
私手先がとても痛くなったことを
覚えています。
そのため、レザー(革)を漉くことで
針が通りやすくなり
縫いやすくなります。
メリット③ 折り返しや張り合わせがしやすくなる
レザー作品を制作する際に
裁断面を隠すために
へり返しという技術があります。
へり返しをすることでコバが銀面になり、
きれいな仕上がりになります。
へり返しをするときに
レザー(革)が厚すぎると、
作業しづらく、
へり返しが綺麗にならない時があります。
その時にレザー(革)を漉くことで
綺麗にへり返しができるようになります。
メリット④ 作業しやすさ
メリット③で少し紹介しましたが、
コバ(裁断面)付近を漉くことで
へり返しや曲げたりすることの
作業がしやすくなります。
また、作品に裏地を貼るときに
少し漉くことで裏地が
綺麗に貼れるようになります。
デメリット① 失敗すると・・・
漉く作業で失敗してしまうと、
レザー(革)に傷をつけてしまったり
破けてしまうことがあります。
慎重に作業していくことが大切です。
デメリット② 均一に漉くのが・・・
レザー(革)の厚みを均一に漉くことは
とても難しいです。
力加減が変わってしまうと、
段差が出来たり、デコボコしたらり、
穴が開いてしまったり
することがあります。
デメリット③ 時間が・・・
漉き作業は、正確に行うため
多くの時間がかかります。
特に手作業の場合は、
慎重に進めないといけないため
さらに多くの時間がかかってしまいます。
まとめ
今回は、漉き加工のメリットと
デメリットを紹介しました。
レザーを漉くことで、
コバ(裁断面)が
厚くなりすぎることを防いだり
貼り合わせが綺麗になるメリットが
あります。
しかし、漉く作業にはデメリットもあり
失敗するとレザー(革)を
傷つけてしまったり
慎重さが求められる作業なので
多くの時間がかかってしまいます。
私自身は漉き加工をしたほうが
作品の完成度が上がると思っているので
コバ(裁断面)の厚さなどを考えながら
漉き加工をしています。
ぜひ参考にしてみてください。
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