今回からは、革の加工方法を紹介するね!
加工方法っていっぱいあるの?
そうだね!
光沢がある革だったり、スエードのような毛が立っている
革だったりいろいろあるよ!
そうなんだね!
ではお願いします。
レザークラフト 革の加工 オイルレザーとは
オイルレザーとは、革に大量のオイルをしみ込ませた革になります。
鞣し加工をする際に大量のオイルを含ませ、仕上げ工程などでも
さらにオイルを含ませて仕上げます。
通常より多くオイルを含ませることによって革に柔軟性を持たせたり、
耐久性や耐水性を高めるメリットが
あります。
オイルをドラムの中に入れたり、
最終工程でオイルを大量に含ませたりと
方法はいろいろあります。
また、タンニン成分が参加することにより、エイジングを楽しむことができます。
オイルレザーの種類は2種類あります。
- オイルレザー
- プルアップレザー
オイルレザーは上記で説明した通り、通常よりも多くのオイルを含む革になっています。
レザークラフト 革の加工 プルアップレザーとは
プルアップルレザーは、革を曲げたり、
折ったり、引っ張ったりした時にオイルが
革の繊維の中まで浸透し
表面の色が変わることから
”プルアップ効果”が名前の由来となっています。
プルアップレザーの特徴としては、
オイルレザーよりももっと多くの
オイルを含んでいることです。
曲げたり、折ったりするとオイルが反応して
表面が白くなることがあります。
また、使用していくとシワがついても少しづつオイルが溶け出しツヤが出てきます。
さらに長年使用していくと、
しっとりとした手触りと、
使い込むことによって
美しいツヤが出てきます。
ただし、のりなどがつきにくいため、
細かな作業には不向きな傾向にあります。
財布やバックに用いられることが多くあります。
レザークラフト 革の加工 オイルレザー メリット デメリット
オイルレザーの種類はわかったかな?
なんとなくわかったかな!!
次はオイルレザーのメリットとデメリットを
紹介するね。
レザークラフト オイルレザー メリット
オイルレザーのメリットを紹介したいと
思います。
メリットは4つあり、
それぞれ紹介していきます。
- エイジング(経年変化)する
- 傷が消える・馴染む
- 柔らかくて、耐久性が高い
- 手入れが簡単
レザークラフト オイルレザー メリット エイジング(経年変化)する
一概には言えませんが、
含まれるオイルの量によって異なりますが、
オイルを多く含んだオイルレザーはエイジング(経年変化)が早く進むと
言われています。
早い物では1ヶ月ほどで変化が
出てくるオイルレザーもあります。
オイルを多く含まない革では、
半年以上かかることが多くなっています。
エイジングを楽しみたい方にはオイルレザーがおすすめです。
レザークラフト オイルレザー メリット 傷が消える・馴染む
傷が完全に消えたりすることは
基本的にありませんが
傷が見えずらくなることがあります。
なぜなら、オイルレザーはオイル(油分)を多く含むレザーのため
傷が目立ちにくくなる特徴を持っています。
仮に傷がついてしまっても、
傷ついたところを指で揉むことにより
革に含まれるオイルが溶け出し、
傷を目立たなくします。
レザークラフト オイルレザー メリット 柔らかくて、耐久性が高い
オイルレザーは、革の鞣しを行う際に、
なんどもオイルを繰り返し染み込ませるため
しなやかな質感と耐久性がまします。
鞣しを行う際になんども染み込ませるため、油分にも強く、弾いたり
多少の水には強い革になっています。
ソファーや鞄などにも使用されています。
レザークラフト オイルレザー メリット 手入れが簡単
オイルレザーはオイルを多く含んでいるため
他のレザーのようにクリームでオイル(油分)を補給する必要性が
少ないです。
ブラッシングもしくは柔らかいタオルで埃や小さな汚れを落とす程度で
良いとされています。
長年使用して、表面の乾燥がきになるようになってきた時に
クリームなどを使用し、オイル(油分)を補給すれば大丈夫です。
レザークラフト オイルレザー デメリット
オイルレザーのメリットもあればデメリットもあります。
オイルレザーのデメリットを紹介します。
- オイルが多いほどカビが生えやすい
- 色落ちに注意しなければならない
- ほこりがつきやすい
レザークラフト オイルレザー デメリット オイルが多いほどカビが生えやすい
オイル(油分)が多いほど、保管方法が間違えるとカビが発生してしまいます。
一度カビが発生してしまうと、完全に取り除くことが難しくなるため
カビが発生しないように管理をしましょう。
カビが発生してしまう原因としては、汚れと湿度が大きく関係してきます。
普段使用していると埃や汚れが付着してしまうことがあります。
その埃や汚れを付着したままにし、湿度が高いところで保管をしてしまうと
カビが発生しやすくなります。
ブラッシングや柔らかい布でこまめに汚れや埃を落とすことで
カビが発生する可能性を大幅に削減します。
レザークラフト オイルレザー デメリット 色落ちに注意しなければならない
水に濡れたり、摩擦によって
バックから革に、革からバックになど色が落ちたり、色がうつったり
することがあります。
特に水濡れで色が落ちたり、うつったりすることが多いので
雨の日や湿度が高い時には特に注意が必要になります。
防水スプレーなどを使用して、革表面にコーティングすることで
色落ちや色うつりを防ぐことができます。
レザークラフト オイルレザー デメリット ほこりがつきやすい
オイルレザーは、オイル(油分)が多いため
他の革に比べるとほこりがつきやすくなります。
それは、革の表面がオイルを多く含んでいるため
しっとりとしているためです。
他の革はサラサラだったり、つるつるしているとほこり自体が
つきにくくなります。
レザークラフト オイルレザー まとめ
オイルレザーいかがでしたか?
エイジング(経年変化)が早く現れるため、エイジングを楽しみたい方には
非常におすすめの革になっています。
また、傷なども目立ちにくいので長年使用することもできます。
次回はガラスレザーを紹介いたします。
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